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ディスクユニオン吉祥寺ジャズ&クラシック館2Fです。
(2020/04/09)
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(2006/09/22)
大好きな夏が終わり、とても切ないです。
そして、一番切ない季節、秋がやってきます。

…嗚呼言葉に表せないほどのセンチメンタル……

ということで、吉祥寺ジャズ館イチオシの推薦盤をお届けします!


まずは…
超充実の内容にもかかわらず、なぜか影が薄いピアノトリオ2タイトルfrom CRISS CROSS…
the_search.jpgchange_in_my_life.jpg

JOEL WEISKOPF / CHANGE IN MY LIFE / CRISS CROSS / 2,405円 (写真右)

⑨All The Things You Are除いて全曲オリジナルで固めたJoel Weiskopfの2002年NY録音作。Weiskopfのタッチは、暖かみがありながら知的で洗練された印象。
ブライアン・ブレイド(ds)、ジョン・パティトゥッチ(b)という凄腕リズム隊とも自然に溶け込む確かなテクニックと抜群のセンスを持ち合わせてます。
ハイレベルでありながら決して堅苦しい演奏にはなっておらず、非常に良質なトリオ作品です!同メンバーでの新録を密かに期待しているのは私だけではないはず…。


JOEL WEISKOPF / THE SEARCH / CRISS CROSS / 2,405円 (写真左)

そしてこちらは98年発表の1st。
リズム隊はピーター・ワシントン(b)ビリー・ドラモンド(ds)。
こちらも非常に好内容となっていますので合わせておすすめします。
オリジナルとスタンダード、バランス良く選曲されてます。
1stにも関わらず、なんだか余裕すら感じられるクールな印象。
でも安心できる暖かみがあるのはこれがWeiskopfの特徴なんですね。


続きまして、ツアーで世界中を飛び回り、(おそらく)どの会場でもあまりの凄さに観客の視線を独り占めにしている、あの、若手No.1ドラマーの、2nd。



もうおわかりですね…?



BRIAN BLADE FELLOWSHIP / PERCEPTUAL / BLUE NOTE / 2,090円
brian_blade-perceptual.gif

6年前の作品でありながら、(おそらく)今だに話題の超名作from BN。
コンテポラリーな作風ですが、どこかフォーキーな印象なのはプロデューサーのダニエル・ラノワの名があるからでしょうか。本人もインタビューでラノワとの仕事で音楽の幅が広がったと語っておりました。ドラマーでありながら独特のハーモニーセンスを持ったブライアンのオリジナル曲はどれも絶品。
メンバーも最高
MELVIN BUTLER(ts,ss)JON COWHERD(p)DAVE EASLEY(pedal steel guitar)KURT ROSENWINKEL(g)CHRISTOPHER THOMAS(b)MYRON WALDEN(as)DANIEL LANOIS(produce他)JONI MITCHELL(vo)
なんだか思い入れが強すぎて正直どう文章にしたらいいのか…(涙
とりあえず未聴の方は焦って聴いて下さい。
特に新しいサウンドがお好きな方には気に入っていただけるはずです。


えんぴつジャケザンボウジャケ.jpg心の瞳ジャケ.jpg


Personal Standards / Alan Brordbent / Concord / 2300

 アラン・ブロードベント(p)の96年録音である本作を、彼の最高傑作と自信をもって叫びたい!1曲を除きすべてオリジナルで勝負。その名もパーソナル・スタンダーズ。ホントそのタイトルに偽りなし。これぞ彼の作曲家としての優れた資質が見事に作品化された、珠玉の名曲集にして、ピアニストとしても絶好調、まさに最高の名曲を最高の演奏で堪能できる、真の名盤。それにしてもブロードベントの、なんと豊かなピアニストとしての才能だろう。絶妙の抑制ピアニズム&そのエレガントなアクションに感動すら覚える右手と左手のコンビネーション・プレイにもう男惚れ。両手ハーモニーの音楽的スリルは、いちどその味わいにハマるともう抜け出せない。1曲1曲が素晴らしいうえ、さらにそれぞれの曲の中でそうした音楽的興奮の瞬間が幾度となく訪れる。この充実感にして、1枚聴き終えたあとの腹八分的爽やかさが、まごうことなき名盤を証明してあまりある。聴けば聴くほどに輝きを増す1枚。「えんぴつジャケ」もインパクトがあっていいね。まだ聴いたことのない方は、この機会にぜひぜひ。「アランなんとか」とか覚えなくてもいいから、レジで「えんぴつください!」とひとこと言ってくれればOKちゃん!!

The Survivor's Suite / Keith Jarrett / ECM / 2405
 
 デューイ・レッドマン(ts)が亡くなられました。謹んでご冥福をお祈りします。というわけで今回はデューイ・レッドマン追悼企画でよろしくどうぞ。デューイといえばオーネット人脈の流れで捉えるか、あるいはキースのアメリカン・カルテットで捉えるか。その違いは大きいところだと思いますが、僕としてはがぜん後者。キースのアメリカン4、それもECMに残した最後の2作品こそ、彼の最高のパフォーマンスを捉えたものと確信します。アメリカン4の最高傑作は、決して巷にまかりとおるインパルス盤「生と死の幻想」ではありません。この「The Survivor's Suite」です。メンバーの軋轢は最高潮、もはや空中分解寸前のおそろしい局面で、グループが最後に残したこのスタジオ録音は、メランコリックで美しいキースのコンポジションに、巨大なジャズの伝統を背負ったかのようなデューイ、ヘイデン、モチアンが重苦しくも激しく、深いプレイで音楽へのプライドを燃え上がらせた結果、狂気と抒情が物凄いレベルで結実してしまいました。この圧倒的に強い音楽は、何度聴いても素晴らしく、感動の嵐。とりわけクライマックスで壮絶なまでにからみあう4人の爆発的エネルギーに、方法論の相違や軋轢をも飲み込んでしまう、音楽に対する衝動の凄みを見せつけられる思いです。インパルスの諸作でアメリカン4にいかがわしいイメージを持たれている方も多いかと思いますが、このグループの真の実力を、録音も素晴らしいECM作品でぜひ聴いて下さい。70年代ジャズ屈指の名盤。これは必聴です!

Eyes of the Heart / Keith Jarrett / ECM / 2405

 さて「The Survivor's Suite」の録音を終えたアメリカン4は翌月76年5月にヨーロッパ・ツアーを行いますが、このオーストリアでの公演でキースとデューイの軋轢はついに爆発することになります。彼らはほかならぬ「The Survivor's Suite」を演奏する筈でしたが、冒頭でパーカッションを叩いた後、デューイがステージから消えてしまうのです。!結果として曲は全く別のものとなり、デューイが戻ってくることを祈りながらヴァンプ(同じパターンの繰り返し)を続けるキースと、ただ待つしかないといった様子で演奏に加わらないヘイデン、モチアンがあまりに悲しい、グループ崩壊の瞬間をとらえた皮肉なドキュメントである本作。ひとりぼっちでピアノを弾くキースの、なんと悲しくも美しいその音楽でしょう。もう諦めたのか、ピアノと一緒に歌い始めさえするキース。その孤高の才能も凄ければ、最後の最後に戻ってきて、ふてぶてしくブロウを炸裂させ、観客を沸かせるデューイのカリスマも凄すぎる。デューイが吹き始めた途端にカルテットとしての音楽が蘇生するその瞬間、もはやグループが存続不可能であることを知らされるクライマックスは、ある意味この4人にふさわしい悲劇的なフィナーレであり、それもまた美しいと言えるでしょう。アメリカン4は確かにキースがリーダーでしたが、常にキースと拮抗するかたちでグループの強烈なカラーを生み出していたのはデューイの存在だったと思います。そんなデューイを偲びながら、いまいちどアメリカン4を再発見してみてはいかがでしょう?

(羽柴、佐野)
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